伸縮自在な電極(回路)用材料の開発
弊社では高せん断成形加工法を用いて熱可塑性エラストマーにCNTをナノ分散化させることで高導電性エラストマー創製に成功しました。
さらに、この材料を有機溶剤で溶かし、元のエラストマー表面にキャストする、いわゆる表面コーティング手法を付加することで150%(元の長さの 2.5倍)まで伸縮させても高い導電性を保持できる材料創製に成功しました。
この材料はウエアラブルな医療・健康・福祉機器用のデバイスやセンサー向けの伸縮自在な電極(回路)としての利用が期待されています。
白金に代替可能な色素増感型太陽電池用対極材料の開発
現在、安価な太陽電池を供給するために色素増感型太陽電池等の開発が積極的に進められています。
この太陽電池における対極としてはレアメタルである白金 (Pt)の利用が有力視されていますが、白金は多方面で需要が増大し、安定的な供給が懸念されています。そこで、弊社では白金に代替できる対極材料として多層カーボンナノチューブ(MWNT)/イオン液体(1L)/導電性高分子 (PEDOT:PSS) から成る三元系材料を開発しました。